歯科医院を味方につける方法

歯科医院はこわいところなので、できれば行きたくないと考えている人が多いです。子供の頃に、押さえつけられて虫歯を治療したという思い出や、歯を削る音や痛みに抵抗を感じる人も多いでしょう。何も問題が無いから歯科医院に行かないという人だけでなく、少し歯が痛くても、行きたくないばかりに我慢してしまうという人もいます。けれども、歯科医院というのは、何か問題があったら行く場所ではありません。

本来なら、問題が起きないようにする場所です。例えば、虫歯になって歯の痛みが我慢できなくなってから歯科医院に駆け込む場合、神経を取る治療などが必要になります。何度も通院する必要がありますし、痛みも感じてしまいます。けれども、何も問題が無いときに行くようにすれば、歯のチェックだけで終わります。

もし、虫歯ができてしまっても、痛みを感じる前に発見でき、治療に入るので初期の段階で治すことができます。虫歯の治療は何回もかかるものだというイメージが一般的ですが、初期であれば1回の治療で治すことができます。歯を削る量も少なくなり、歯周病などの他の病気も早期に発見できるので、お口の健康を守ることにつながり、いつまでも自分の歯で噛むことができるようになります。何も問題が無いのに、歯科医院に行っていいのかと考えてしまう人もいるかもしれません。

そのような場合は、検診を受けたいということで予約の電話を入れるといいでしょう。初めて行く歯科医院でも、いつも通っている歯科医院でも構いません。検診では、お口の中全体のチェックを行います。虫歯がないかどうかというチェックはもちろん、歯茎の腫れなど歯周病のチェックもしてくれます。

初診の場合は、レントゲンを撮影して、骨の状態もチェックします。日頃、自分ではなかなか口の中のチェックはできませんが、歯科医院に行けば客観的に判断してくれ、自分の状態を確かめることができるでしょう。歯石がついているようであれば、取り除いてもらうこともできます。歯科医院というのは、問題がない歯を削ることはしません。

大切な歯を守るための治療を行う場所です。分からないことがあれば聞くようにして、自分のお口の状態を知るようにしましょう。分かりやすい説明をしてくれる先生がいたら、かかりつけ医として、通うようにすると、何かお口の中にトラブルがあった時も安心して行くことができます。日頃の状態を知っている先生なので、悪くなった原因なども判断しやすいです。

歯科医院に定期健診に行く目安として、大人であれば半年に1度行くようにしましょう。半年に1度のタイミングで行くと、虫歯や歯周病になっても、悪くなる前の段階で治療に入ることができます。もちろん、何も問題がなければ、クリーニングなどを行い、次回の検診を受けるだけです。けれども、歯周病などが進んでいる状態ですと、半年に1度の検診では症状が進行してしまう可能性が高くなります。

3~4カ月に1度を目安に受診するようにしましょう。自分がどの程度の間隔で受診すればいいか分からないときは、先生に聞いてみましょう。また、子供の場合は、大人よりも歯が弱く、虫歯になりやすいので、3~4カ月に1度検診を受けるようにしましょう。こうすることで、気が付いたら虫歯だらけになっていたという事態を避けることができます。

子供の歯は、大人よりも薄く、虫歯の進行が早いです。1本だけ虫歯になるというのではなく、多数の歯が虫歯になってしまうことも少なくありません。定期的にお口の中をチェックすることで、乳歯から永久歯への生え変わりの様子も確認できます。矯正が必要であれば、早い段階で相談することができるので、早期の治療につながり、きれいな歯並びになります。

歯科医院では、歯を守るための予防を積極的に行っています。多くの人が、毎日歯を磨いているのに虫歯になるのは、磨いていても磨けていないことが原因です。ですから、歯科医院では歯磨きの指導を行っています。歯並びやお口の状態はひとりひとり異なります。

自分に合った磨き方を教えてもらうことで、きれいに磨くことができるようになります。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシや、デンタルフロスなどの補助具を使うこともあります。初めて使う場合は、戸惑ってしまうかもしれませんが、使い方などはスタッフが教えてくれます。歯間ブラシはサイズもあるので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

そして、虫歯のできやすい子供に対してはフッ素塗布を行っています。フッ素を歯に塗ることで、表面が強化されて虫歯になりにくくすることができます。もちろん、フッ素を塗れば虫歯にならないというわけではなくて、確率を下げることができるという段階ですが、塗らないよりも塗った方がいいでしょう。虫歯のできやすい、歯の溝の部分を薄い樹脂で埋めてしまうという、シーラントという予防法もあります。

シーラントは虫歯ができる前にタイミングで行うことで、効果を発揮します。歯科医院に行くのは、いつも歯が痛くなってからという状態では、職場の近くであったり、駅前であったり、痛くなったとき近くにあるところへ行くことになります。そうすると、継続的な治療が難しくなり、途中で通うのを辞めてしまうということも少なくありません。そこで、定期検診に通うような歯科医院を見つけるといいでしょう。

自宅の近くなど、自分の行きやすいところにあると、通うのに便利ですが、自分が信頼できる先生であれば、多少遠くても問題ありません。質問したことにすぐ答えてくれたり、説明が分かりやすいということなど、自分が行きやすい先生を見つけましょう。スタッフの対応なども参考になります。歯科医院に定期検診に行くようになると、家族の歯も心配になることがあります。

そのような場合は、家族で歯科医院に行ってみましょう。虫歯は遺伝する病気ではありませんが、親から子へと、虫歯菌がスプーンなどを通じて感染します。さらには、顎の大きさといったものは遺伝的な要因が強く出るので、子供の歯並びをみるのに、大人の顎の大きさを参考にすることがあります。家族で行くことで、歯磨きの方法なども共有でき、口元への意識が高まるというメリットがあります。

歯科医院に行くと、緊張してしまうという人がいます。痛みのある治療は誰でもこわいと感じますし、歯科医院が苦手だという人も少なくありません。そこで、何か自分で気になることがあれば、事前にメモしておくようにしましょう。こうすれば、先生に聞きたかったけれども、言い忘れてしまったということがなくなります。

たまに痛む歯があるのだけれども、どこか分からなくなってしまうという場合にも、痛んだときにメモをしておくことで、場所を特定することができます。また、歯科医院に行く時に持って行った方がいいものとして、お薬手帳があります。歯科の治療で歯を抜く場合、飲んでいる薬の種類によっては一時的に止める必要がある薬があるからです。内科などでもらっている薬があれば分かるようにしておきましょう。

そして、歯科医院ではうがいをする機会が多くあります。小さなタオルなどがあると、拭くのに便利です。麻酔をした場合は、しばらく感覚がなくなってしまうので、漏れやすくなります。タオルがあると安心です。

診察券や保険証など、医療機関を受診する際に必要になるものも忘れないようにしましょう。子供の場合は、小児医療証なども持って行くようにします。

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